忘れやすい日々のための映画ブログ

忘れっぽいので、過ごした日々・趣味の時間を大切にしていきます。

知識と知恵/オデッセイ

 

マット・デイモンジェシカ・チャステインと言えば、
インターステラー」。あの作品では敵味方として描かれていたが、今回は味方同士。

 

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。(映画.com)

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結論、知識と知恵があればだいたい乗りきれる

 

以下ネタバレ感想。

▼ポジティブは何から生まれたか
マット・デイモン扮するワトニー博士は砂嵐により火星にひとり置き去りされる。火星の平均気温マイナス130℃、酸素は0.13%(地球は約20%)しかない。それを知っていれば、自分なら置き去りにされたショックで死んでしまう。
まずワトニーは砂嵐で飛んできた機器の部品が刺さった状態で目が覚める。最悪の目覚めだ。なんとか施設に戻り、一人ぼっちになったと知る。2重ショックでテンションがガタ落ちする。しかし、それもつかの間。いきなり「あきらめてたまるか」というようなことを言う。その瞬間からワトニーは生き残るために何をすべきか考えだす。
疑問なのは、なぜ急に切替えができたか。
次の火星来訪までは4年。食料は1ヶ月程度しかもたない。
加えてこの時点では、地球との連絡手段はない。もはや死を待つのみ。

話を戻して、なぜポジティブになったか。
①死を意識し、落ち込んでも無駄だと思ったので、とりあえず前向きになったみた
②どうせ死ぬなら、後世のために何かを残したかった(事実、動画撮影を始めた)
③本気で次の火星来訪まで生き残ろうとした
3つしか思い浮かばないけど、②→③流れのような気がする。
辛いときに死ぬのは誰でもできる。では自分にしか出来ないことをしよう。彼の姿はそう語っているように見えた。

▼知識と知恵
まずワトニーは食料確保に動く(既存食料残数を計算する)。
彼は植物学者であることを生かして、ジャガイモを育て始める。クルーの糞を肥料にし、土を耕し、土壌を作る。水の作り方も知っていて、周辺の機械を改良し、十字架を削って火をおこしたりする。

次に通信方法を見つけ、地球とやり取りをして、さらに効率よく連絡ができるようにイノベーションする。

彼は訓練時にならったことをフル活用。
これらのシーンからの気付きは、まず知っていることの重要性(知識)。何事も知らないことにはできない。そして、知識を活用して課題を改善することができる(知恵)。

火星で、仲間もなく、食料も不足し、機器も十分ではない。それでもしっかりやり通した。結果的にだが、道は開かれ、地球へ戻ることが出来た。
知識は沢山あったほうが良い。そしてそれを使えるように日頃からあらゆることを考えておくことが重要だと教えてくれた。ラストで彼は教官となっていた。

 

ショーン・ビーン指輪物語の話もありました。