忘れやすい日々のための映画ブログ

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would it help ? / ブリッジ・オブ・スパイ

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トム・ハンクス×スティーブン・スピルバーグという組み合わせに惹かれて鑑賞。
この組み合わせを劇場で観るのは、「プライベート・ライアン」以来か?

 

スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼される。敵国の人間を弁護することに周囲から非難を浴びせられても、弁護士としての職務を果たそうとするドノバンと、祖国への忠義を貫くアベル。2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていく。死刑が確実と思われたアベルは、ドノバンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わるが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノバンはその交渉役という大役を任じられる。(映画.com)

 

www.foxmovies-jp.com

 

結論、観てよかった。
この映画から学んだ教訓は、
①どんなときも「自分がどうしたいのか?」という意志を持つ
②困難な局面でも最善を考え尽くす
③他人への敬意は自分に返ってくる
④考えても無駄なこと(=自分でどうすることもできないこと)は考えない(時間を使わない)

 

以下ネタバレレビューというか刺さったシーン

▼それを考えることに意味はあるのか?
教訓の④に該当する話。劇中でドノバンはアベルに幾度か質問をする。

会話の内容はうろ覚えだが、
米国内での判決前に「(死刑かどうか)不安じゃないか?」、
ソ連へ引き渡しの際に「(この後どうなるのか)不安じゃないのか?」、という質問だ。

それに対し、

毎度アベルは落ち着いた表情で、「would it help ?」と答える。
劇中の訳は忘れてしまったが、
意味合いとしては「それを考えてどうする?(それを考えることは私を助けてくれるのか)」ということだと思う。

推測だが、尋ねているドノバンが一番不安で、その不安に負けてというか、
アベルがどんなときも実に落ち着いているから、不思議で聞いてるだろうなあと。

 

で、なぜこのシーンが刺さったのか。
それは自分自身が無駄な想像を巡らせて、どうしようもないことを考えすぎるからだ。
考えてもどうしようもないことは、自分の中でどんどん大きくなり、
怒り、不満、不安といった負の感情に姿を変えることが常だ。
だったらどうするか、「would it help ?」と唱えれば良い。
きっと「it wouldn't help me.」と返ってくるから、心置おきなく他のことに時間が使えるだろう。