忘れやすい日々のための映画ブログ

忘れっぽいので、過ごした日々・趣味の時間を大切にしていきます。

3月に観た映画/18本

3月 18本鑑賞。

ドローン・オブ・ウォー→洋画ドラマ。ドローンで中東を爆撃している兵士の話。アクションではなく、葛藤を中心とした人間ドラマ。狭いプレハブ小屋みたいなところから、4人1チームで遠隔でドローン操作して、爆撃をする。そんな日々に主人公は嫌気が差す。空を飛びたいと願うが、叶えてもらえず。終いには仕事で抱えるストレスで、家庭への影響も出てくる。。。暗い。

名もなき塀の中の王→洋画ドラマ。一人の怒れる若者が刑務所内で、一人の人間として成長していく姿を描いた作品。刑務所内での親子愛とか初めて見せる笑顔とか、グッとくるものがありました。教育と人との交流って大切。

デッド・オア・リベンジ→洋画サスペンス。報われないリベンジ話。主人公の女性が彼氏と男友達とロシアかどっかの山登りをしていると、彼氏にその男友達と浮気していたことがバレ、男友達が地雷を踏まされる!?というぶっ飛びスタート。そこに犬の散歩をしていた怪しいおっさん(散弾銃保有)が表れ…。前半がやや冗長。後半が畳み掛けてくる。そしてラストはいい具合にすっきりしない。

パラドクス→洋画ミステリー? ループをし続けるかなり変わった作品。ループのくだりが長く、観ていてだんだん飽きてくる。ラスト10分くらいで真相解明されるのだけれど、なぜそうなるのか?という説明はなされない。上映時間は10分で良い映画。

コードネーム U.N.C.L.E→洋画アクション。オススメ。ソリの合わないイケメンスパイ2人が、共通の目的に向かって手を取り合ったり、合わなかったり。何気にヒュー・グラントが出ている。何も考えずにコメディタッチのアクションが観れる。昔の作品のリメイクだということを後に知りました。

クリミナル・ミッション→洋画サスペンス。どんでん返し系の触れ込みだったが、さしたるものはなく、見なくても良い。トラボルタは「ブロークン・アロー」あたりが一番良かった。

ハンガー・ゲーム FINALレボリューション→洋画SF。相変わらず陰鬱な雰囲気。でも魅せる。ラストはあっさり。

AIR/エアー→洋画SF。(たぶん)核戦争で空気が汚染された世界。地球の機能改善まで、人間を保存している建物の管理を任せられた男2名の話。かなり暗くて、かなり長く感じた。綺麗な空気は大切ですね。これを観るなら「月に囚われた男」の方が良い。

トランスポーター イグニション→オススメ。洋画アクション。ジェイソン・ステイサムのおっさんトランスポーターから、若手イケメントランスポーターへ。こっちのトランスポーターもイイね。アクションのキレキレ具合は変わらず。

ディヴァイド→核戦争か何かで地下に逃げ込んだマンション住人たちの話。地下では「ミスト」のスーパーマーケットのようないざこざも起きない(嘘。ちょっとだけ起きます)。途中から怪しい防護服を着た奴らに侵入されるが住民が撃退(強え)。そいつらが何者かは不明。ラストもすっきりしない。

レッド・ファミリー(韓流)→オススメ。韓国にスパイとして暮らす北朝鮮の偽家族の話。
コメディとシリアスが交互に訪れる。ラストの10分くらい?に伏線の回収が始まり、久々に大号泣。純粋に家族って良いなと思わされる作品。

ゴーストバスターズ→洋画SF。金曜ロードショーで何度か観たが、新作が出るということで鑑賞。CG具合に味があって感動。こういうの映画館で観たかったので、新作が楽しみ。

メイズランナー2 砂漠の迷宮→洋画SF。迷宮は関係ないが、そこそこおもしろい。

アメリカンドリーマー 理想の代償→洋画ドラマ? 石油会社を経営するが邪魔されて困っている男の話。全体的に暗い。アメリカンドリームは命がけだぜ! 簡単じゃねーぜ!という話(適当)。

ジュラシック・ワールド→洋画SF。意外に楽しめた。鑑賞後に出てきた恐竜を調べたくなる。映画館で観たほうが良かったな。

ダイバージェント NEO→洋画SF。よく2作目を作ったな、という感じ。

ウェイワードパインズ 出口のない街(海外TV:前後編6巻)→オススメ。SF作品。失踪した同僚の捜査中に自動車事故にあったシークレットサービスの主人公。目覚めた街は出口のない街だった、という話。途中から超展開の連続。早く続編出してくれよ!!

殺人を無罪にする方法(海外TV:全7巻)→弁護士の大学教授とそのゼミ生?の法律&サスペンス作品。女性教授が精神不安定で、こっちも不安になってくる。これも続編が気になる。

 

2月に観た映画/16本

2月16本鑑賞。

人生スイッチ→スペイン映画? 世にも奇妙な物語的な感じの、
ブラック・コメディ満載のオムニバス集。特にラストの結婚式の話が好き。

マーシュランド→ミステリー。スペイン映画。刑事の2人が少女の惨殺事件を追う。演技でひたすら魅せる作品。ラストはあっけなく見せかけて、俄然もやっとさせてくる。

ブラック・シー→ミステリー。ジュード・ロウが一攫千金を狙い深海への財宝探しへ向かうが、、、という話。ちょっと悲しい。人種が違う中で働くって大変だなー、と思って見ていた。彼は髪が薄くなっても行いがイケメンなのでかっこいいキャラとして描かれる。

コンテンダー→サスペンス。ニコラス・ケイジ主演。ダメ政治家を演じており、どんどんダメになっていくところをクスクスしながら見る趣味の悪い映画。議員として、石油流出地域への援助等に走り回るが、自分の私生活がクズ過ぎて話にならない話。

アリスのままで→ヒューマン。ジュリアン・ムーアの演技が秀逸。大学にいかずに劇団をやる(自分の思い通りにいかない)娘にああ、こういう過干渉な母親いるわなー、と思いながら見ていたが、最後はちょっと悲しくなってくる。鑑賞後、記憶がその人なのか。記憶がなければその人ではないのか。ずっと考えるも答えはまだでない。

アフターショック→ホラー。イーライロス脚本の映画は期待を裏切らない。チリ旅行中の若者たちが地震に巻き込まれて、、、という話。
途中までは本当に旅行を楽しんでいるシーンばっかりなんだけど、突如地獄が始まる。最後も好き。

レッド・ステート→オススメ。どうかしている武装宗教団体と政府機関のガチンコ銃撃バトル。その終わらせ方がなかなか秀逸だった。

コンフェッション 友の告白(韓流)→サスペンス。3人の親友。うち2人が誰も傷つかないはずの犯罪を残りひとりの親友の家で実行した結果、、、。
めちゃめちゃ救われない。ラストの空港のシーンは意味深で好きだけど。

皇帝のために(韓流)→アクション。韓国ノワールがいい感じなので期待したが、裏切られた。無駄な裸のシーンとかいらないから!脚本!ちゃんとやって!!

嘆きのピエタ(韓流)→観てなかったので観たけど、観なくてよかった復讐の話。変態。イカれている。だがそれが良い。という人向け。登場人物が全員ダメ人間。

チェイサー(韓流)→久々に観たくなったので。韓流の傑作サスペンス。

ザ・ラストシップ(海外TV)→アクション、サスペンス。さすがマイケル・ベイ製作。早くシーズン2出して!!

スーツ(海外TV)シーズン4→観ているとあたまがよくなった気がする大好きな作品。前半は良かったが後半失速した感じが否めない。大好きだけど。

オデッセイ(劇場)→ハイパーポジティブ!「サプラ~イズ!」。

エージェント・ウルトラ(劇場)→予告編だけで十分。

スターウォーズ エピソード7(劇場)→中学時代のエピソード1がトラウマになり、それ以降SWの並に乗りきれていなかったが、純粋に続編が楽しみな作品。

1月に観た映画/23本

1月23本鑑賞。

恋人まで1%→ラブストーリー。「セブンティーン・アゲイン」のザック・エフロンがおっさんになったもんだ、と感慨にふけりながら鑑賞。

ラブ&ピース→邦画。園子温ワールド全開のファンタジックなラブストーリー。子どものときに観たら忘れられない映画になっていたと思う。愛の大きさは亀の大きさ!?

ピエロがお前を嘲笑う→ドイツ映画。サスペンス。ユージュアルサスペクツ的などんでん返し系。割に良かった。

チャイルド44→サスペンス。トム・ハーディ主演。確か実話ベースだったと思う。当時のソ連のとっていたよくわからない政策のせいで、被害が拡大した模様。

マッドマックス怒りのデスロード→もう一回観たくなったので鑑賞。

ハイネケン誘拐の代償→実話ベースのサスペンス。事業に行き詰った男たちがあのビールのハイネケンを誘拐するが、ハイネケンは手ごわかったという話。アンソニー・ホプキンスが役にあっていた。

ゼウスの法廷→邦画。若手判事の嫁さんが事件を起こしちゃったら、という話。色気がやばい嫁の小島聖とお前は六法全書かよ!と言いたくなる若手判事との家庭内での会話(交渉?)が笑える作品。束縛は家庭をダメにするね。

こっぱみじん→邦画。「カケラ」を見たときのような気持ちに。愛の形、表現方法っていろいろですね。

ハートブルー→若手潜入捜査官の活躍を描くアクション、サスペンス、ちょっとラブストーリー。女優さんかわいい。名前はロリ・ペティ。初めて知った。若かりし頃のキアヌ・リーブスが見られる。ジョンウィックを観た後だったのでレンタル。

レイジング・ブル→ボクシング映画が見たくて。白黒のデニーロがどうしようもないクズ。マイ・インターンを観た後だと落差がすごい。

ロッキー→ロッキー。

ロンメル軍団を叩け→WW2の話。ロンメルが叩かれていた。可哀想。

スターゲイト→SF。昔スーファミでゲームが出ていて、もう1回やりたくて。でもできないからレンタル。今観ても結構面白い。
 
クーデター→オススメ。アクション。最後が予定調和なところ以外は良い。「自分が海外行ってこんな目にあったら」と想像しながら見ていたら、ずっとドギマギする羽目になった。言葉通じない、なぜクーデター起きたのか最初は不明、外国人がバンバン殺害されるなんてのを目の当たりにしたら、しかも家族も守らなきゃという状況。もうパニックだよ。

天使が消えた街→ミステリー。実話ベースの話。本当のところがわからない状況なのがモヤモヤする。海外に一人娘はやれないな(いないけど)。

テッド2→これはひどい。作品として。

レイプ・オブ・アナ・フリッツ→サスペンス。有名女優が死んだ!うちの病院に運ばれてきた!友達と死姦しょう!というイカれた設定の映画だった。場面転換がほぼない低予算の設定勝ち映画。

リピーテッド→サスペンス。なぜニコール・キッドマンの必要性があったのか不明。

白鯨との闘い(劇場)→白鯨との闘いのあとのサバイバルがメイン。

ブリッジ・オブ・スパイ(劇場)→国のことを本当に考えて働いている人っているのかと。結局は人対人で、誠意の問題。と、簡単にはいかないのが世の中。だけど伝わる人には必ず伝わる。

クリード チャンプを継ぐもの(劇場)→オススメ!ロッキーのスピンオフ。新シリーズとして、続けて欲しい。

ザ・ウォーク(劇場)→高所恐怖症にとってはアトラクション。

ブラック・スキャンダル(劇場)→超期待して、超裏切られた!

 

知識と知恵/オデッセイ

 

マット・デイモンジェシカ・チャステインと言えば、
インターステラー」。あの作品では敵味方として描かれていたが、今回は味方同士。

 

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。(映画.com)

www.youtube.com

 

結論、知識と知恵があればだいたい乗りきれる

 

以下ネタバレ感想。

▼ポジティブは何から生まれたか
マット・デイモン扮するワトニー博士は砂嵐により火星にひとり置き去りされる。火星の平均気温マイナス130℃、酸素は0.13%(地球は約20%)しかない。それを知っていれば、自分なら置き去りにされたショックで死んでしまう。
まずワトニーは砂嵐で飛んできた機器の部品が刺さった状態で目が覚める。最悪の目覚めだ。なんとか施設に戻り、一人ぼっちになったと知る。2重ショックでテンションがガタ落ちする。しかし、それもつかの間。いきなり「あきらめてたまるか」というようなことを言う。その瞬間からワトニーは生き残るために何をすべきか考えだす。
疑問なのは、なぜ急に切替えができたか。
次の火星来訪までは4年。食料は1ヶ月程度しかもたない。
加えてこの時点では、地球との連絡手段はない。もはや死を待つのみ。

話を戻して、なぜポジティブになったか。
①死を意識し、落ち込んでも無駄だと思ったので、とりあえず前向きになったみた
②どうせ死ぬなら、後世のために何かを残したかった(事実、動画撮影を始めた)
③本気で次の火星来訪まで生き残ろうとした
3つしか思い浮かばないけど、②→③流れのような気がする。
辛いときに死ぬのは誰でもできる。では自分にしか出来ないことをしよう。彼の姿はそう語っているように見えた。

▼知識と知恵
まずワトニーは食料確保に動く(既存食料残数を計算する)。
彼は植物学者であることを生かして、ジャガイモを育て始める。クルーの糞を肥料にし、土を耕し、土壌を作る。水の作り方も知っていて、周辺の機械を改良し、十字架を削って火をおこしたりする。

次に通信方法を見つけ、地球とやり取りをして、さらに効率よく連絡ができるようにイノベーションする。

彼は訓練時にならったことをフル活用。
これらのシーンからの気付きは、まず知っていることの重要性(知識)。何事も知らないことにはできない。そして、知識を活用して課題を改善することができる(知恵)。

火星で、仲間もなく、食料も不足し、機器も十分ではない。それでもしっかりやり通した。結果的にだが、道は開かれ、地球へ戻ることが出来た。
知識は沢山あったほうが良い。そしてそれを使えるように日頃からあらゆることを考えておくことが重要だと教えてくれた。ラストで彼は教官となっていた。

 

ショーン・ビーン指輪物語の話もありました。

夢を叶えるということ/ザ・ウォーク

ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演。
という点ではなく、予告編が圧倒的に高所恐怖症の僕を刺激した。
自分では絶対に行って観ることができない高さの景色を見せてくれる。そんな点に惹かれて鑑賞。
「きっと映像美だけで、ストーリーなんてないんだろうな」と思っていた(実話だとも知らずに)。

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(写真は公式HPから抜粋)

ストーリー
1974年、当時世界一の高さを誇ったワールド・トレード・センター
その高さ411m 地上110階の道なき空間をワイヤーロープ一本でつなぎ、命綱なしの空中闊歩にある一人の男が挑んだ。その男とはフィリップ・プティ。この伝説の男プティ役に『インセプション』で注目された若手実力派俳優、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが演じる。
監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』そして『フォレスト・ガンプ/一期一会』『キャスト・アウェイ』『フライト』などで知られるアカデミー賞監督ロバート・ゼメキス
常に〝最先端のVFX技術”を活かした映像で世界中を驚きと感動で魅了してきた監督の、本作は〝集大成”であり〝最高峰”となる迫力あるビジュアルになることは間違いない。この男の挑戦は実話であるが、なんと映像には残されていない。
まさに実話を完全映像化したといえる本作。この映像は、誰もが<100%未体験>である。なぜなら、この体験をした人間はフィリップ・プティ、世界でたった一人だけなのだから――(公式ページより抜粋)

www.youtube.com

 

結論、顔を覆いながら、頭を抱えながら、観ました(良かった)。
私は3Dで観たので、2Dがどんなものかわからないが、観るなら3Dが良いかもしれない。物語としての奥行きもそうだが、景色が多いので、映像の奥行きがある程度楽しめるようになっている。

 

▼この映画から学んだ教訓は、
①夢と出会うのはひょんなことから
⇒小さい頃から色々なことに好奇心を持ったほうが良い
②夢の実現のためには誰よりも強い想いが必要
⇒周囲に「おま、ちょ、バカじゃん!」「出来るわけないじゃん!」といわれても「バカはお前らだ!やってやる!」と思える気概をもてる夢
③早くから実行し、時間と金を全て注ぎこむ
⇒ただし独力では限界があるので、
④良い師に出会うこと
⇒本作の主人公は経験豊富な師に出会えてラッキーでした
⑤用意周到に計画すること
⇒決めたらその日までにやりぬく。怪我しようが病気しようが絶対やる。当日の準備は一歩間違えば死ぬかもしれないのでより周到に。
⑥成功したら魅せつけまくること、そして成功の最中にイノベーションしまくること
⇒主人公は綱渡りに成功したのに、そこを何度も往復します。満足しない。魅せつけまくる。かがんだり、寝たり、イノベーション
⑦仲間を見つけること。周囲に感謝すること。
⇒仲間があってこそです。夢の実現×仲間の数だけ喜びがあるようです。

 

本日1月24日の読んだ柳井正氏が早大で講演した内容がモロに主人公の動きとリンクしていました。怖すぎるくらいに。

toyokeizai.net

以下サイトより抜粋。


「人間の能力のピークは25歳だ。一生は一回しかない。みなさんいつかは確実に亡くなる。そのときまでに何が出来るか。未来に向けて何ができるか。それを考えることが起業家として成功する要因だ。世界中にチャンスがあふれている。人と違ったことをして欲しい」


「どんな仕事でもスキルをつけるには、毎日寝る暇を惜しんでも10年ぐらいはかかる。それでも、一番早くスキルがつく方法は自分で事業をすることだ。わからないことがあれば、事業をやっている人に聞いたらいい。」


「経営者はだれよりも高い目標を持たないとダメだ。低い目標だと絶対成功しない。100メートルを9秒9で走ろうと思う人しか、そのように走ることはできない。100メートルを13秒で走ろうと思っていてはできない。」

「(中小やベンチャー企業では)多く辞めるのが普通。10人が入ったら8~9人は辞める。ただし、見込みがある人には将来こうなろうとか、夢を語らないといけない」

 

 

以下刺さったシーン(ネタバレ)
▼逃げたり、言い訳したり絶対しない
綱渡りの2週間前に主人公フィリップは足で釘を踏み抜きます(超絶痛すぎシーンでここだけR15だろうなというシーン)。
彼女は「延期しよう!」と言いますが「2週間あれば治る。俺はやる」と。
周りも不安だけど、一番不安なのは絶対当日に歩く本人だと思うんです。だって間違ったら即死するのは自分。だからちょっとした言い訳を見つけてやめることだって出来たはず。でもやめない。絶対やめない。
身体を支える、あのほっそいロープの上で身体を支える唯一の存在が血だらけなのに、やめない。
こんくらいだよなあ、と思いました。このくらい強い意志持ってないと無理だなと(同時にバカと天才は紙一重だとも思ったことは内緒)。

 

▼女性を口説くには意外性と夢
このフィリップ、村上春樹の登場人物同様に彼女と出会ったその日に寝ます。フランス人てみんなこうなのかな。普通なのかな。
彼女との出会いのシーンでは、気を引くためにすぐ近くで綱渡り⇒彼女の観客を奪う(彼女はシンガーソンガー)⇒軽く口論(と見せかけこちらのペースへ引きずり込む)⇒唐突に雨が降ってくる⇒近隣のCAFEの2mサイズのパラソルを強奪し相合傘⇒「一杯のみに行ってくれたら、もう近くで大道芸はやらない」と口説く⇒一緒に飲む(飲むのかよ!しかも楽しそう!)。大いに夢を語る⇒(なぜか)フィリップの家にいる。語る。⇒キス、、、というように口説くシーンがすごい。というわけで何が言いたいかというとパラソルの中で会話を成立させた時点で勝負は決していた。ということです。
あのビーチとかで使うようなどでかいのを持って追いかけてきたら「こいつ頭おかしい」か「こいつ面白い」のどちらかで、
それはフィリップにとっても「洒落の通じる相手かどうか」の踏み絵?のような役割を果たしていたのかもしれません。

 

▼仲間を見つける
劇中では「共犯者」と呼んでいたが、夢の実現のために、もうドラクエみたいにどんどん仲間にしていく。

高所恐怖症なのに、仲間になっちゃったジェフがどんどんレベルアップしていく姿には感動。最後はワールド・トレード・センターの手すりを越えて主人公をフォロー。
仲間たちは(逃げ出すのもいたけど)警察に逮捕されても、命を懸けても、誰も実現していない夢のために、フィリップのために人生の一部を捧げていた。
人の熱量って、人の行動やボトルネックをいとも簡単に変えちゃうんだなあ-と。
成功&釈放後の仲間たちとの祝杯は最高においしそうだった。

彼らは人生において酒の肴には事欠くことはないでしょう。

 

 ▼彼女との別れ

フィリップが成功してこの先も彼女と一緒に過ごすのかとおもいきや、

「次は私が夢をかなえる番」とフランスへ帰国することに。

「また会えるかな」のフィリップの問いかけに、「さようなら」と一言。

真摯に夢を追いかける仲だからこその別れもあるのかと切なくなりました。

 

would it help ? / ブリッジ・オブ・スパイ

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トム・ハンクス×スティーブン・スピルバーグという組み合わせに惹かれて鑑賞。
この組み合わせを劇場で観るのは、「プライベート・ライアン」以来か?

 

スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベルの弁護を依頼される。敵国の人間を弁護することに周囲から非難を浴びせられても、弁護士としての職務を果たそうとするドノバンと、祖国への忠義を貫くアベル。2人の間には、次第に互いに対する理解や尊敬の念が芽生えていく。死刑が確実と思われたアベルは、ドノバンの弁護で懲役30年となり、裁判は終わるが、それから5年後、ソ連を偵察飛行中だったアメリカ人パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズが、ソ連に捕らえられる事態が発生。両国はアベルとパワーズの交換を画策し、ドノバンはその交渉役という大役を任じられる。(映画.com)

 

www.foxmovies-jp.com

 

結論、観てよかった。
この映画から学んだ教訓は、
①どんなときも「自分がどうしたいのか?」という意志を持つ
②困難な局面でも最善を考え尽くす
③他人への敬意は自分に返ってくる
④考えても無駄なこと(=自分でどうすることもできないこと)は考えない(時間を使わない)

 

以下ネタバレレビューというか刺さったシーン

▼それを考えることに意味はあるのか?
教訓の④に該当する話。劇中でドノバンはアベルに幾度か質問をする。

会話の内容はうろ覚えだが、
米国内での判決前に「(死刑かどうか)不安じゃないか?」、
ソ連へ引き渡しの際に「(この後どうなるのか)不安じゃないのか?」、という質問だ。

それに対し、

毎度アベルは落ち着いた表情で、「would it help ?」と答える。
劇中の訳は忘れてしまったが、
意味合いとしては「それを考えてどうする?(それを考えることは私を助けてくれるのか)」ということだと思う。

推測だが、尋ねているドノバンが一番不安で、その不安に負けてというか、
アベルがどんなときも実に落ち着いているから、不思議で聞いてるだろうなあと。

 

で、なぜこのシーンが刺さったのか。
それは自分自身が無駄な想像を巡らせて、どうしようもないことを考えすぎるからだ。
考えてもどうしようもないことは、自分の中でどんどん大きくなり、
怒り、不満、不安といった負の感情に姿を変えることが常だ。
だったらどうするか、「would it help ?」と唱えれば良い。
きっと「it wouldn't help me.」と返ってくるから、心置おきなく他のことに時間が使えるだろう。

自分自身を越えていく/クリード チャンプを継ぐ男

ロッキーもランボー日曜洋画劇場でちらっと観た程度で、ちゃんと観たことはなかったのでちょっと迷ったが、「ロッキー観てなくても楽しめるらしい」&「かなり面白いらしい」という前評判を信じて鑑賞。

www.youtube.com

結論、良かった
どのくらい良かったかというと、鑑賞後のその足でマイナス5度の街ナカを自転車で疾走して、ロッキーをレンタルしに行くくらい良かった(ラスト1本)。

ちなみに過去作を観なくても良い(劇中の登場人物たちから主人公に語られるカタチで初見者でもわかる親切さ)ですが、観たほうがもっと良いです。

シルベスター・スタローンを一躍スターに押し上げた代名詞「ロッキー」シリーズの新たな物語。ロッキーのライバルであり盟友であったアポロ・クリードの息子アドニス・ジョンソンが主人公となり、スタローン演じるロッキーもセコンドとして登場する。自分が生まれる前に死んでしまったため、父アポロ・クリードについて良く知らないまま育ったアドニスだったが、彼には父から受け継いだボクシングの才能があった。亡き父が伝説的な戦いを繰り広げたフィラデルフィアの地に降り立ったアドニスは、父と死闘を繰り広げた男、ロッキー・バルボアにトレーナーになってほしいと頼む。ボクシングから身を引いていたロッキーは、アドニスの中にアポロと同じ強さを見出し、トレーナー役を引き受ける。アドニス役は「フルートベール駅で」の演技が高く評価されたマイケル・B・ジョーダン。同じく「フルートベール駅で」で注目された新鋭ライアン・クーグラーが、監督・脚本を務めた。(映画.com)

▼軽くネタバレ
この133分の物語は「(継)母と子」、「亡き父と子」、「父のライバルとその子」、「夢を目指すもの同士」という、4つの軸を同時に回して、すさまじい速さでありながら、抜群の安定感を持ってラストへと突き進んでいく。全シーンに無駄がなく、テンポが良く、登場人物の背景をしっかり描いていた。

 

特に刺さったのは、主人公が親父を越えようと葛藤するシーン。
長嶋茂雄、一茂。野村克也、克則。彼らがそうであったように親父を超えるのは難しい(ケン・グリフィー・ジュニアのようなのは本当に稀なんだろう)。

ただアドニスの場合はもっと大変だ。だって親父がもうこの世にいない。
その姿はyoutubeで観られるだけ。
父のアポロはアドニスの生まれる前に亡くなっており、触れたことも、話したこともない。けれど父親は憧れであり、目標になっていたようで(こんな父親になりたい)、
金融マンとして成功していた(昇進したばかりの)主人公はあっさりと仕事を辞め、
親父と同じ道に進むことを選択する。

 

あえて偉大だった親父と同じ道を進む選択だけで拍手喝采。
しかしアドニスはアポロのライバルロッキーに師事を仰ぎ、勝利を目指す。
この2人のやりとりもまた父と子のよう。ロッキーは途中で癌が発覚するが、
アドニスの「一緒に闘おう」に応えて闘病開始(病院内でトレーニングはちょっと笑った)。

そのロッキーがシャドウボクシングをアドニスにアドバイスする。
「鏡の中の男(アドニス自身)は打てば打ち返してくる。避けてこいつを倒せ(うろ覚え)」
ロッキーが言いたいのはつまりボクシングは自分との闘いであると。親父を超えるというか、自分を超える(打ち勝つ)んだ!と、勝手に解釈。

 

ファイティングシーンのカメラワークは素晴らしく、ずっと前のめりで鑑賞。
音楽も良い。主人公の彼女役のテッサもかわいい。アドニスを演じるマイケル・B・ジョーダンの肉体がすごい(恋人まで1%のキャラも脱ぎキャラで筋肉君だったけど、それ以上にグレードアップ)。


もう、とにかく観て欲しい。