忘れやすい日々のための映画ブログ

忘れっぽいので、過ごした日々・趣味の時間を大切にしていきます。

何が幸せなのか/アップグレード

なんか面白いのないかな〜と探していて行き着いた本作。土曜日の昼に鑑賞。私は上映前にストーリーは観ないですが、すでに観たので皆様のために貼っておきます。

近未来。グレイ・トレイス(ローガン・マーシャル=グリーン)は妻のアシャ(メラニー・バレイヨ)と仲睦まじい日々を送っていた。しかしある日、謎の組織に襲われ、最愛の妻を失い、自身も全身麻痺の重症を負ってしまう。失意の中、巨大企業の科学者からある提案をされる。彼の目的は、実験段階にある「STEM」と呼ばれる最新のAIチップを人体に埋めることだった。手術の結果、グレイは再び体を動かすことができるようになる。そればかりか、「STEM」に身をゆだねると人間離れした動きができるようになり、人間を超越した身体能力を手に入れてしまう。さらに、「STEM」は頭の中の相棒としてグレイと対話するようになる。身体能力を<アップグレード>されたグレイは手に入れたこの力を駆使して「STEM」と共に妻を殺害した組織に復讐を誓うのだがー。

 (公式サイトより)

 

upgrade-movie.jp

 

公式ページには「ハイディメンションSFアクション!」とか「男はAIで進化する」みたいなわかるようなわからないような言葉が記載されています。

 

▼以下ネタバレ感想

時系列を簡単に書くと、

奥さんと車に乗ってて事故→奥さん死亡。主人公は四肢麻痺→大富豪にステムというAIを埋め込まれ、超人的な動きができるように→犯人を追うことに→犯人確保(殺害)→最終、本人はAIに体を乗っ取られる。

という流れです。

 

私はてっきりステムを発明した大富豪のエロンが黒幕なんだろ? と思っていましたが、エロンもステムに操られていたのは予想できませんでした。実は冒頭の自動車事故もステムに仕込まれていた、というのがわかります。

 

個人的に好きだったのが、

途中でVRに興じる人々(廃人?)のシーンが出てきて、「あっちの世界の方が痛みがなくていいみたい」的なセリフ。案の定、ラストシーンでは主人公はあっちの世界で幸せに暮らしているわけです。ここは意見が分かれるところ。正直どっちが幸せなのかわからないです。現実世界で掴めるとはわからない幸せに向かって心穏やかでなく頑張るのか、頑張ることなく心穏やかに現実ではない幸せを手にするのか(本人にとっては現実になっているけれど)。

 

「ミッション8ミニッツ」とか「トータルリコール」とか他にも思い出せば色々出てきそうですが、新しそうで、新しくない。どこかで既視感がある話でした。